木崎湖レポ


ブォーン…。
雪に彩られた木々が、まるでアーケードのように覆われた山道。タイヤが空転し歩みを止めた車からのエンジン音が鳴り響く。
小熊山を目指した車は、予想以上に降り積もった積雪に行く手を阻む。
12月3日の木崎湖は、例年より早い本格的な雪のため、真っ白な銀世界で出迎えてくれた。
2年前のほぼ同じ日に来た経験などにより、今週であれば本格的な降雪前に間に合うと思われたのだが見事に裏切られ、今年は3回の木崎湖巡礼にて一度も小熊山に登ることなく終わったのだった。
今回は、ネギま!関係でお世話になっているおまけのかず氏と一緒。先日のネギま!オンリーの即売会にて話題になり、行くことになった。
午前2時すぎ高井戸インターを出発した私たちは、午前5時過ぎに松本インターを通過。フロントガラスに白い何かが当たり出す。雪だ!つい先ほどまでオリオン座を正面に見ながら走行していたのに・・・。
予報では、大町市では朝に多少の降雪が表示されていたが、松本市では予報されていなかったはず。そのうち止むだろうとの期待とは裏腹に辺りが銀世界へ変わってきた。
ありゃりゃ…、言葉にもならない独り言が漏れる。この調子だと朝方に小熊山に登っても視界が取れないだろう・・・。そこで、真っ先に登る予定であった小熊山は、天候の回復を待つこととし、最初に海ノ口駅からスタートすることにした。
午前7時すぎ海ノ口駅前に到着。道路は濡れておりチェーンは不要であったが、駅前は、降ったままの状態。スロープの坂道が滑りそうな予感がする…。チェーンはまだ装着したくないため、湖岸に車を止めて朝食を取ることへ変更。続いて、ゆーぷるにて露天風呂での雪見と洒落こむとした。
今回のゆーぷるは檜風呂。おねがいシリーズの設定では、女湯として登場した場所だ。実際には日替わりなので1/2の確立であたるのであるが、最近は、男湯に当たることが多かったような気がしたので嬉しかった。かなり長い間露天風呂に入っていたが、湯あたりもせずいろんな話をしたのだった。
湯上がりに牛乳を一気飲み。マッサージ機に身を委ね、テレビに耳を澄ます。今日は松本地方の初雪だったそうで例年より早いとのこと。同行したおまけのかず氏にとっては、それが幸運だったのであろうか?そうで無い気もしたので、当人に訊くのはやめておくことにした。
午前9時半、チェーンを装備し小熊山にアタック。冒頭のとおり、途中で引き返す。恐らく約1/3も行っていなかったように思う。適当なところで引き返すことができるようになったのは大人な証拠なのか、単に臆病になっただけなのだろうか。
午前11時、みずほ桟橋へ。適度に雪化粧した桟橋から木崎湖を望む。しかし高い透明度を誇る湖水と裏腹に視界は不透明。早々に退散した。
午前12時、公園を散策し、星湖亭へ。もう営業は終わっていると思っていたのだが、初巡礼の先客がおり、まりえカレーを食していた。
私たちもまりえカレーを頂くことにし、しばし休憩。その後、改めて海の口駅を訪問。冬季は雪かき機の取って代わられてしまう小石ベンチがまだ残されていたので、雪の舞う中撮影にいそしむ。おまけのかず氏は、前回訪問時と同じフレーミングを求めて、駅の反対側まで行って撮影されていました。
午後2時半、縁川商店前。雪は止む気配は微塵もなく、かなり強く降っている。よって、今回は勇気ある転進をすることとし、木崎高校を日が暮れないうちに訪問することを決断したのだった。
午後4時、楓展望台、木崎高校を訪問し、木崎高校の施設にある喫茶店で自家製ケーキを堪能。
午後7時、諏訪インター前にある、横川の峠の釜飯で有名な「おぎのや」経営のドライブインにて峠の釜飯を食す。峠の釜飯というと信越線/上信越道方面と思っていただけに中央道沿いに直営の大型店舗を運営していることにかなり驚いた。
ちっちゃな売店が施設の一角にある程度を想像していたので売り切れを想像していただけに嬉しい誤算となった。
その後、一部運転を代わってもらい、少しだけ助手席で寝かせて頂いての帰路。強烈な睡魔との激しい戦いは最後まで続いた・・・。